薬害エイズ和解記念集会
エイズ治療・研究開発センター 救済医療室長 上村悠 様
令和6年4月よりエイズ治療・研究開発センター救済医療室長を拝命しました上村悠です。本年もこの日を迎えるにあたり、被害者、ご家族、ご遺族に心より敬意を表します。
薬害エイズ訴訟の和解から四半世紀が経過し、HIV、血友病、C型肝炎等の医療が大きく進歩した一方で、被害者とご家族の高齢化に伴う医学的・社会的な問題が現在の新たな課題となっています。ACCでは新たな取り組みとして、遠方のためACCから地元の医療機関に診療を移られた被害者の、その後の医療・生活のご様子を伺う取り組みを始めました。この冬に実際に数名の被害者のご自宅を訪問させて頂きました。被害者と家族の皆様が、どの様な思いを胸に自宅から遠いACCへ通院されて、そして現在どの様な問題に直面しているかを深く知ることができました。これからも私たちは、全ての被害者の皆様が最良の医療を受け、安心安全な生活を送ることができる様に、皆様の声を大切に薬害エイズ被害者救済に取り組んで参ります。お力添え頂けますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。