薬害エイズ和解記念集会
石川県立中央病院 院長 岡田俊英 様
薬害エイズ裁判和解27周年記念集会にあたり、改めてこれまでに亡くなられた薬害被害者の方々に対して、謹んで哀悼の意を表しますとともに、今なおHIV感染症や合併症で苦しまれている被害者の方々に心よりお見舞い申し上げます。
この3年間新型コロナウイルス感染症が猛威を振るう中、石川県立中央病院は同疾患の治療に関する基幹病院として診療にあたって参りました。この間、HIV感染症の患者の方々におかれましては、不安を感じられたり、また、ご迷惑をお掛けしたこともあったのではないかと思います。新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが5類に変更となりましても、厳重な感染対策のもと一般診療を行う体制を作り、HIV感染症の患者の方々にも安心して医療を受けていただく環境を整えて参ります。
エイズ北陸ブロックの拠点病院として今後も薬害被害者の皆様方の診療、支援、救済に職員一同真摯に取り組んでまいりますとともに、薬害事件を風化させない活動を行って参りたいと存じます。