薬害エイズ和解記念集会
国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院 病院長 杉山温人 様
まず初めに、薬害で大切なご家族を失ったご遺族の方々に、心よりお悔やみ申し上げます。また、今回の和解26周年記念集会を開催された原告団の方々へ、今年の集会も実りあるものになりますよう祈念いたします。
この2年間、国立国際医療研究センター病院は、新型コロナウイルス感染症に対峙してまいりました。先日もお示ししましたように第5波、第6波では、新型コロナの入院患者数の増加と医療資源の投入のため、いくつかの病棟を閉鎖せざるを得ない状態になり、むしろ一般医療が切迫しておりました。特に、感染看護に習熟したACC病棟の看護師は他科にわたって患者対応できるエキスパートであるため、新型コロナウイルス感染症対応のためにACC病棟を閉鎖せざるを得なかったことは痛恨の極みではありました。
原告団の方々におかれましては、ご理解をいただき大変感謝申し上げております。おかげさまで、予想より長引きましたが、やっと新型コロナの入院患者数も落ち着いてまいりました。もちろん、ACC病棟再開棟後は、今まで以上にHIV診療が充実しますようNCGM病院全科をあげてサポートしますことを約束いたします。
新型コロナは落ち着いたとはいえ、まだまだ油断はできません。和解記念集会にご参加の皆様におかれましても、ご自身のご健康にお気を付けいただけますようお願いいたします。