薬害エイズ和解記念集会
薬害肝炎全国原告団 代表 浅倉美津子 様
この度は26年という長きにわたり、被害者の権利、尊厳の回復、エイズ患者の治療促進などの恒久対策、また、薬害の再発防止にご尽力されてることに、尊崇の念と共に敬意を表します。
私事ですが、数年前、ある私立中学校で薬害教育に呼ばれ、自身が受けた薬害被害を話す授業を講師として務めさせて頂きました。
その後、生徒さんから頂いた感想の中に、血友病患者の生徒さんのお話が、今でも印象に残っています。
私の話を聞いたその生徒さんは、お母様に話をされたようです。お母様は、その生徒さんが治療に使う製剤のロット番号を常に記載して、製剤による被害が発生した時の備えをお母様がしてくれている事に気付かされたそうです。生徒さんは、その話を聞いて、日頃からその様に気を付けてくれているお母様に、深く感謝をしたと、感想文に書いてくれました。
私の話を契機に身近な家庭の中から、薬害を防止するという意識が生まれている事を知りました。そのことが私に薬害教育の必要性を実感させてくれ、これからもこうした活動を続けて行こうと決意する一つのきっかけになりました。
薬害被害で亡くなってしまった仲間たちの無念の声を繋いでいく責務が、生きている者にはあると思います。共に私たちが受けた被害を語り継いで参りましょう。そして薬害の再発防止のための運動を続けて参りましょう。
本日は、和解26周年記念集会、本当におめでとうございます。