薬害エイズ和解記念集会
国立研究開発法人 国立国際医療研究センター 理事長 國土典宏 様
今年は、和解記念集会25周年と伺っております。まずは、皆様の四半世紀にわたる和解後の活動に敬意を表したいと思います。
昨年は、原告団の皆様にとりましても大きな1年であったと思います。本当に残念なことではありましたが、なんといっても令和2年6月21日に長年はばたき福祉事業団を支え、中心的に活動してこられた大平勝美氏がご逝去されたことがあげられます。
大平氏の穴は、あまりにも大きく、補うには大変なご苦労がおありだと思いますが、NCGMも一丸となって今まで以上に原告団の活動をご支援申し上げたいと考えております。
また、この1年は、新型コロナウイルス感染症と戦う1年でもありました。NCGMも、この忌まわしい感染症に対し、HIV感染症に対すると同様、一丸となって最前線で戦って参りました。
一方で、NCGMで医療を受けておられる方々には、新型コロナの影響で通院制限や面会制限、あるいは一部の医療提供の制限など大変なご負担をおかけしました。原告団の皆様におかれましても、多くの研修会や患者会が中止になってしまったと伺っております。
やっと一部からではありますがワクチンの接種も始まっています。一日でも早く新型コロナが終息し、また、もとのような十分な活動ができますことを期待しております。
本年は、東京および大阪HIV訴訟原告団の皆様におかれましても、これら幾多の障壁を乗り越え、新しく飛躍する年となりますことを記念いたしております。