Pick up!血友病
Q6の回答
まずはよく血液内科の先生と相談して、注射のタイミングを考慮し、バスケットで関節を傷めないように、痛めた場合も遷延しないように、ご高配をお願いします。出血しておらず、また、小さいころから適切に注射をしていて関節拘縮等がなければ、ストレッチに関しては、市販のストレッチ書籍に書いてあるようなものを行うことができます。もし、お子さんがバスケに興味があるのであれば、お子さん用のバスケットの本にも、ストレッチが書いてあるはずです(しばしば、有名選手が紹介していたりします)。そのようなものを行うのが、「継続のモチベーション」になるのではないでしょうか? ご心配であれば、そのストレッチの写真などを、かかりつけの先生あるいは理学療法士さんに見せて、やっていいかどうかを聞きましょう。いっぽう、バスケットで痛めた際には、十分その関節を休ませる(安静にする・体重をかけない)ことが重要です。出血が止まっていても、関節内膜の異常が残っている状態ですぐに負荷をかけると、より軽い負荷で悪化しやすいです。
血友病の有無にかかわらず、ジュニアスポーツでの外傷の予防は最近注目されています。バスケットボールでも、「バスケットボール」「けが」「予防」「ジュニア」「ユース」などで検索していただくと、中学生の外傷(急性・慢性)が多いこと、その対策にはストレッチや、外傷後の対応が重要なことなどがバスケットボール専門家や協会からアナウンスされています。高校野球でも投球制限があるように、気づくような異常が生じなくても、負荷をかけすぎると関節には良くないのです。将来も楽しくスポーツを続けるためにも、事前のストレッチや痛めたときの自重は重要です。お子さんに説明するときに、そのようなバスケットボール専門家の資料を見せた方が効果がある場合もあります。また、ほかのお子さんにとっても重要なことですので、コーチなどが、全員に、指導してくださるとよいですね。ぜひ話し合ってみてください。