≪ だれのためのクスリ 医療機器 患者に効果的に利用できるように、みんなで考えちゃおう ≫
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- 2011.9.21
≪ 人間生命科学・工学をもっと活用しよう ≫
先日、早稲田大学と東京女子医大のコラボでつくられた早稲田大学
先端生命医科学センター(TWIns)を見学する機会を得た。
ヒューマノイド研究所 高西淳夫先生、グローバル・ロボット・ア
カデミア研究院の石井裕之先生を訪ねての話。
TWInsといえば、当日偶然入口でお会いした血液学の重鎮、池田康夫
先生も同センターでご活躍との認識しかなかった。
ロボット工学とかが盛んと何となく先入観があったが、もっと人間味
をおびた医学・理学・工学が枠をこえて研究し、機器の開発や医療に
密着したものだった。
そうと知って、私の高齢化やそれにともなう関節の稼動域制限化、リ
ポジストロフィによる筋力低下などを補助するものや、また科学的に
制限の多角的評価ができるものの開発をお願いしてみたい。
この機関は産学協働でもあるらしく、直ぐ実用化に目標が定められて
の研究がなされている。特に医療技術の評価機器については、大企業
での生産は難しく、技術力も秀でたものを持つ日本の町の零細企業が
担っているという。
そして、何よりも優れた医療機器の普及の障壁となっている、厚労
省やPMDAの審査、治験、評価、承認が5年以上の異常な長さにある。
この期間に、海外での開発が進み出る、日本の市場も海外製品に席巻
されてしまう馬鹿げた体制が延々に続いている。クスリのドラッグラ
グも然りだが、医療機器は危機的な長さを開発・研究者は我慢し続け
ている。
誰のための人間科学、人間工学? 誰のための技術なのだろう。
役所などより、みんなで考えよう。
より効果的に活用させてもらえるように。