新しい肝硬変治療の試み 山口大学が研究開発している自己骨髄細胞投与療法 より患者負担の少ない少量の骨髄液培養、点滴療法について 読売新聞より
HOME > はばたきインフォメーションスクエア > 研究・その他医療情報 > 肝炎・肝硬変・肝移植
- 2012.1.27
重い肝硬変に新治療 [少量の骨髄液培養、点滴]
山口大 3年内に開始
「肝硬変の患者から骨髄液を採取し、含まれている細胞を増殖
させたうえで、患者自身に点滴で戻す臨床研究を、山口大学の
坂井田功教授らのチームが計画している。骨髄液の細胞が肝臓
へ移動して正常な肝細胞に変化することで、症状の改善が期待
できる。3年以内に開始を目指す。」
(平成24年1月19日付 「読売新聞(夕刊)」)から
既に臨床試験を行っている、肝硬変の患者に対する、自己骨髄
細胞投与療法(手術室で全身麻酔のもとに患者自身の骨髄液約
400mlを腰骨から取り、その採取骨髄液を濃縮・洗浄し 約100
mlを抹消静脈より投与 国立国際医療研究センターエイズ治療
・研究開発センター(ACC)でも2011年よりヒト幹細胞を用
いた治療指針取得のもとに臨床試験を行っている)により肝合
性能・肝線維化を改善し、肝移植をできるだけ先延ばしするこ
とを目的としている。HIV感染被害患者で中程度肝硬変症状の
者が上記センターで臨床試験治療を行っている。
読売新聞記事から参照させてもらうと、これは、骨や脂肪など
の細胞に変化できる骨髄液中の「間葉系幹細胞」が肝細胞に変
化したり元々あった肝細胞を刺激したりして、正常な肝細胞が
増えた結果とみられる。
この度、読売新聞で紹介された研究は、更に患者の負担を軽減
し治療がよりしやすい(採取する骨髄液は10-20ml、約2週間培
養し、点滴でに必要な細胞数まで増やす。全身麻酔が不要で重
篤の患者に向いている)もののようです。