[ 経口HCV治療薬で、これまでのなかでより有効性が期待できるといわれる「ソホスビル」(ギリアド)を日本で承認申請 ]
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- 2014.7.11
[ ギリアド HCV治療薬「ソホスブビル」を申請、
ゲノタイプ2型でIFN不要の経口治療薬 ]
ギリアド・サイエンシズは6月27日、C型慢性肝炎ウイルス(HCV)
感染症治療薬「ソホスプビル」を日本で承認申請したと発表した。同剤
は1日1回経口投与型の核酸型ポリメラーゼ阻害剤。ゲノタイプ2型の
HCV感染患者対し、ソホスブビルとリバビリンを12週間併用投与す
る。
承認されれば、インターフェロンを使わずゲノタイプ2型HCVを治
療法になる。経口薬のみで治療できるため、患者の負担を減らせる。国
内の推定慢性HCV感染患者数は100万人以上。そのうち20~30%が
ゲノタイプ2型とみられている。
ゲノタイプ1型のHCV感染患者に対しては、「ソホスブビル400㎎」
とNS5A阻害剤「レジスパスビル90㎎」の配合剤を開発中。これも
1日1回投与型で、今年下半期に国内申請を行う予定。
(平成26年6月30日付 「日刊薬業」紙面より)
※先に報告しましたが、『ダクタルインザ錠60㎎(一般名:ダクラタス
ビル)』『スンベプラカプセル錠100㎎(一般名:アスナプレビル)』
(ブリストル・マイヤーズ)承認や、この度の『ソホスブビル400㎎』
『レジスパスビル90㎎』という新たなHCV治療薬がこれからも次々
と登場する。しかし、手軽に服薬できる一方で、薬の効果に大きな影
響をする耐性変異を遺伝子レベルの事前検査が必要と言われています。
安定的に服薬する前の検査と治療導入は、やはり専門家のもとに始め
るべきです。そのために、安全・安心の服薬維持を進めるするため、
より堅固のシステム展開をつくるべきです。
なお、ウイルス性肝炎の罹患者は300-350万人と言われていますが、
『国の研究班(調査した広島大学の田中純子教授(疫学・疾病制御学)
の報告で、感染を知りながら治療していない人が全国に少なくとも、
53万人(HBV/HCV罹患者)いると推計された。』
(平成26年7月9日付 「朝日新聞」紙面より)