[ 薬害HIV感染被害者の肝臓移植手術2例 その後 ]
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- 2014.6.25
6月12日に報告しました被害患者の肝臓移植手術2症例、手術経過
が良く順調な回復をしていると聞いています。
今回の移植手術はこれまで被害患者には実施されていない症例で、
一人は脳死された患者さんからいただいた肝臓を移植しての成功症例
で、被害患者のHIV/HCV重複感染の重篤さを日本移植外科学会で
認めていただいた基準を適応した初めての症例です。(長崎で実施)
もう一人は、生体肝移植で、これまで肉親(親や兄弟など)から肝臓の
一部をいただき移植を行ってきましたが、今回は妻からの提供で成功し
た症例です。(東京で実施)
今後は、各移植施設での手厚いサポートの他、地元の被害救済医療を
担った基幹病院での継続的なサポートが重要です。
被害患者には上記重複感染の悪化の速さや重篤性を考慮した、国の研究
班による消化器外科での検査項目も重視した「肝臓の検査」を普及させ
ています。