「第2回世界・日本肝炎デーフォーラム 7月28日」 日肝協主催のもと、会場満員の集まり
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- 2013.7.31
「見ざる、聞かざる、言わざる」三猿パフォーマンスでウイルス性肝炎の克服を
目指しましょうと、世界肝炎連盟による世界的レベルでの運動に参加するため信濃町の
会場に300人以上の方が集まりました。
第Ⅰ部では、 当日は、ほとんどの政党の代表があいさつに駆けつけ、これからの
肝炎対策に関心を表明しました。
薬害C型肝炎、B型肝炎訴訟原告団からの連帯の挨拶や、メッセージ・祝電の披露
がありました。
第Ⅱ部には、2人の専門家から講演がありました。
・「B型、C型肝炎これからの治療と病気の付き合い(国立病院機構長崎医療セ
ンター・臨牀研究センター長 八橋 弘 先生)
・「まだ肝炎は終わっていない、B型肝炎訴訟から見えるもの」(全国B型肝炎
訴訟弁護団連絡会代表 佐藤哲之 先生)。
※今回参加させていただき、特に興味を抱いたのは
・1部で挨拶された(社)日本肝臓学会の高山忠利先生(日本大学医学部消化器
外科教授)のお話し。外科的処置での肝臓がん治療は最小限切除、ラジオ波で焼く
、動脈塞栓術の3つがあり、これらは日本人が世界で最初に手掛け効果を上げて
いる。こうした処置から、初期に肝がんが発見できれば治療成績として90%以上
の生存率を確保できる時代にある。
(慢性肝炎・肝硬変の人は)きめ細やかな検査で肝がんの初期発見につながると
強調。
全くその通りだと考えますし、私たちの現実の医療環境から、きめ細やかな検
査がより浸透される必要がある。また、内科・消化器内科・消化器外科の風通し
の良い連携が大切であり、消化器外科からの視点を内科・消化器内科に反映できる体
制を構築してもらいたい。
・2部の講演で、長崎医療センターの八橋弘先生が、B型・C型肝炎は内服で殆
ど治癒につなげることができる時代が到来するだろう。問題は現在の患者の対策で、
検査・治療の研究は進んだが、患者の生活実態について今回肝炎対策推進協議会の
研究班で調査をした。
治療と生活の両立では、病気で労働が出来なくなると治療も安定的に受けられ
ない、この問題は40-50代など勤労年代だと余計に生活・治療困窮度は深刻に
なることが報告された。そういう面で重症の場合、慢性疾患としての長期治療で、
より有効な治療を獲得するには生活支援を重視する必要がある。