【プレスリリース】ウイルス性肝炎による死亡数はHIV/AIDSより多い。
HOME > はばたきインフォメーションスクエア > 研究・その他医療情報 > 肝炎・肝硬変・肝移植
- 2014.7.30
2014年7月24日
ウイルス性肝炎による死亡数はHIV/AIDSより多い。
ランセット誌による新たな重要な分析によると、HIV/AIDSの世界的な負担に関して前向きな結果がでています。しかしながら、ウイルス性肝炎は無視されており、死亡率の急上昇の取り組くむために深刻な課題に直面しています。
2014年7月28日 ランセット誌で発表された疾患研究の世界的な問題の主な分析によると、政府が採択したミレニアム開発目的(MDG)5を施行して以来、HIV、マラリアおよび結核に対する進歩が著しく進んでいます。同様な高い死亡率に関わらず、ウイルス性肝炎はどういうわけかMDG6から外されており、その結果、感染症による死亡原因の主要な要因となっています。ランセット誌による新規な発見は、2005年度ではHIV/AIDSによる死亡数170万人から2013年度では130万人に減少しました。これと比較すると、ウイルス性肝炎による死亡数は1990年から2010年の間に50%増加し、毎年150万人もの人が亡くなっています。
世界肝炎連盟の会長であるチャールズ・ゴア氏によると、全世界のコミュニティがHIV/AIDSに熱心に取り組んでおり、その結果、死亡数は減少しています。ウイルス性肝炎はほぼ完全に無視されており、世界中に広がっているのが現状です。HIV/AIDSからの教訓を学び、ウイルス性肝炎と闘うために献身的でなければなりません。
HIV/AIDSの世界的な負担を減らすことを手助けする手段の中心は、患者団体・患者と政府の間の強い協力を築くことです。
世界肝炎連盟による新たなレポートは、世界肝炎デーに発表され、ウイルス性肝炎に対する国家的な応答に関して政府と患者団体・患者の間での全く一致しないことが明らかになりました。
約半数の患者団体および患者が、世界保健機構(WHO)がウイルス性疾患の予防と制御の関する2013年度の世界的なポリシーレポートに対して情報が不十分であると報告しています。
重要な点は、患者団体・患者の5分の1超が、国家的な戦略あるいは計画はウイルス性肝炎の予防と制御に関して報告している政府に対して不満をもっています。
国家的な戦略を採用している国家がほとんどないことや市民社会や政府間の協力が少ないことから、HIV/AIDSのケースを模倣することはほぼ不可能です。
ステファン・ウイクトール氏は、WHOの世界的な肝炎プログラムのチームリーダーは「ランセット誌によると、新たな発見は、ウイルス性肝炎に対して世界的な活動やより関心を深めることに脚光をあてています。政府、資金提供者、さらに重要なことは市民社会へ取り組むために一致団結する必要があります。HIV/AIDSの世界的な成功を通じて、どんな種類の共同活動をするべきかが分かります。