平成25年度 「小児がんに関する情報発信(こどもの自立支援)」報告
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- 2014.7.15
平成25年度 成育医療研究開発費「小児がん情報ステーションの運営と拡充・小児がん研修モデルの提示と指導者の育成」
「小児がんに関する情報発信(こどもの自立支援)」報告
平成25年度はスウェーデン調査を実施しました。北欧は、国として子どもの政策が進んでいる進んでおり、その取り組みを調査するために現地の病院、病院の学校、保育園、サムハル(障害者雇用事業)、小児がん患者会を訪問しその支援機能の特徴を4人の研究者の視点からまとめました。
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社会福祉法人はばたき福祉事業団の柿沼章子より、これまで5年間の調査の意義や成果を踏まえて、報告します。スウェーデンでは、『幸せに生活する』を基準とし、それを国民の権利としていることを知り、これまでの患者支援を考え直すきっかけとなりました。
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そして、過去5年間を総括し、特に北欧モデルに着目して生活支援実践に関する支援システムについて検討した「小児がん患者等の多職種協働による病気を持つ子どもの自立を実現するための協働的教育支援システム分析ならびに当事者視点の導入」のプレゼンをご報告いたします。
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次に、国立障害者リハビリテーションセンター病院の西牧謙吾氏より、「小児がんのある子どもの自立支援、特に教育との関連から」というテーマで、スウェーデンの教育制度の成り立ちや憲法との関連でご報告いたします。
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次に、武蔵野大学人間科学部社会福祉学科の小俣智子氏より、「小児がん患者及びソーシャルワークの視点から見た福祉国家」というテーマでご報告いたします。小児がん患者の療養生活や社会生活の視点をもって調査を実施しました。小児がんの子どもに対しても手厚い医療・支援体制を構築しており、何より実践している専門職のスタッフたちが、子どもを一人の人として大切に扱うことが徹底していました。
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次に、明星大学人文学部福祉実践学科の吉川かおり氏より、「スウェーデンにおける障害者雇用(サムハル)を手がかりに、日本における小児がんサバイバー支援策の方向性を考える」というテーマで、ご報告いたします。サムハルとは、障害があるために就職が困難な障害者に雇用の機会を提供し、労働を通じて障害者の成長を促すことを目的として1980年に設立された施設で、現在は株式会社化されています。サムハルでの取り組みを紹介し、日本における障害者および小児がんサバイバーを含めた包括的生活支援策の方向性について検討しました。
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