『はばたきミニコンサート、会場いっぱいの笑顔とホットな演奏で盛り上がりました。ありがとうございました』
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- 2014.10.30
はばたきミニコンサート、会場いっぱい。被害者遺族の方も参加
第4回はばたきミニコンサート、江戸川橋のかわいいホールが笑顔と
素晴らしい演奏であふれました。
ご来場の皆さまには厚くお礼申し上げます。
今回の演奏者、みなさんリハーサルの時から気迫がこもっていました。
午後2時、演奏者個々に、応援される方が贈られた花束で飾らた中、
歌曲を歌われる東京HIV訴訟弁護団の水口真寿美さんの司会で開演です。
最初は、第一回のミニコンサートのきっかけをつくってくださった、
シャンソンを歌う元官僚・伊藤雅治さんの「 ll n'y a plus d'apres
あとには何もない」「Sous le toits de Paris パリの屋根の下で」
の2曲で、ますます渋みのさえた歌声で、皆うまくなったと感心。
次は、最初から続く、参加者みなさんが歌う合唱です。指揮は、ウイット
に富む、合唱指揮をされている被害者の指導で始まります。「青い山脈」
「浜辺の歌」「もみじ」と、少しずつ難易度をあげての合唱でした。
今回は、テノールを歌う方の参加で、とてもうまく聞こえ大いに盛り上
がりました。
第一部の最後は、前々回、前回と磨きのかかってきた水口真寿美弁護士
の歌曲です。「花の街」「Alleluia アレルヤ」の2曲、もう安定して
ソプラノの歌声を拝聴することが出来ました。応援される方も大感激。
2部の開演始めは、水口真寿美弁護士の司会のもとに、薬害HIV訴訟和解
当時厚生省で被害者の恒久対策で医療体制などを取りまとめた伊藤雅治
さん、そしてはばたき福祉事業団理事長と事務局長が参加しての「薬害
HIV被害者の今とこれから」を話し合いました。全国の被害者を聞き取り
調査している柿沼章子事務局長が被害者の今を皆さんに知っていただく
話をし、40歳代の被害者患者が7割を占める。その7割が当時10代
だったことから、不安からエイズ差別などの社会とに、あえて壁をつくっ
て自分を守ってきたため社会参加から遠ざかってきたのが実情です。
現在、親の高齢化や自分たちの高齢化傾向から、生活破たんなど
医療・生活が崩れかかっている現状を指摘しました。その中で、はば
たき福祉事業団は個別救済に特化して一人ずつできるだけの手を尽く
していくことに決めています。こうした救済を続けていくにも社会の
多くの人たちの応援・協力が必要ということを訴えました。
2部の演奏は、歌うジャーナリスト、大熊一夫さんのテノールです。
オペラアリア ドン・ジョヴァンニから「カルタゴの歌」、フィガロ
の結婚から「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」の2曲。それぞれ曲の解説
を大熊さんがユーモアたっぷり話された。どの曲も大人の色恋の場面
です。前列で女の子が3-4人演奏を聴いていたので、いろいろ断り
を入れて大いに気をつけった解説が参加者がより和やかにされた。
さて、テノールは素晴らしく、振りも入り大いに楽しませていただい
た。
ご本人は、声がかれてと言われましたが、声量豊かで会場にいきわた
る歌声が参加者を魅了した。
2曲を歌い終えると、すかさずアンコールの声がかかり、「オー・
ソレ・ミオ」を熱唱していただきました。
最後は、第一回目から出演していただいている内藤麗さんによるショパン
「ソナタ 第3番」のピアノ独奏です。今日出演された方々全員のピアノ
伴奏も引き受けられ、疲れがあるのではと心配していましたが、2曲目
ショパン「ノクターン 作品9の2」と、会場の盛り上がり以上に熱演
していただいた。あふれる拍手のもとに、演奏会が終了しました。
出演者全員に、はばたき福祉事業団から感謝をこめて花束をお渡ししま
した。
新潟の賛助会員から贈られた、はばたきシール(賛助会員の方手作り)
が貼られたコシヒカリの米粉を使ったマドレーヌ(80個)が参加者全
員にお渡しできました。こころからお礼を申し上げます。
なお、寄付金箱には5万8千円が寄せられました。ありがとうございま
した。