なぜ減らない? 日本のエイズ患者・HIV感染者 6月1日から7日 『HIV検査普及週間』実施
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- 2011.5.26
なぜ減らない? 日本のエイズ患者・HIV感染者
1984年調査開始以来、2010年の年間エイズ患者報告数 最多
厚生労働省は、6月1日から7日 『HIV検査普及週間』実施
5月23日、厚生労働省のエイズ動向委員会で、2010年の1年間のエイズ発生動向を発表。
エイズ患者報告数は469件(昨年比 38件増)、過去最多を記録。
HIV感染者報告数は、1075件(前年度比 54件増)、過去3番目に多い。
地域別に見ると、HIV感染者、エイズ患者共に、東京を含む関東・甲信越ブロックと近畿ブロックで全体の6-7割を占める。また、東海ブロックでHIV感染者が124件(前年度比 55%増)、エイズ患者が75件(前年度比 39%増)、中・四国ブロックでエイズ患者が34件(前年度比 2倍)と目立った。
感染経路は、HIV感染者の69.2%が同性間性的接触(744件)、18.1%が異性間性的接触(195件)。
エイズ患者では49.0%が同性間性的接触(230件)、27.1%が異性間性的接触(127件)。
HIV感染で、母子感染が4年ぶりに3件報告があった。
保健所などで行なっているHIV抗体検査の実施件数は13万930件、相談件数は16万4264件で、いずれも減少。
(2011年5月23日付 「医療介護CBニュース」から)
*HIV感染者、エイズ患者の増加傾向が止まらないなかで、抗体検査の受検者数、相談者数が減っていることは、現在の検査体制や相談の機会が適切に機能していないことと思う。また、一般も個別施策対象者へも、HIV感染リスクの啓発が行き届いていないのと、感染について楽観させる背景があるのかを把握をし、目標値を定めて減少させる施策を展開させなければならない。今のままでは、いつまでもだらだらと増加する日本ということになる。
また、早期治療に向ける大切さをアピールを高め、医療機関での偏見や差別的対応を払拭させて、安心して通院できる環境作りをすることが重要。