『 英ヴィーブヘルスケア 「ドルテグラビル」、プロテアーゼ阻害薬に優越性と 日本での迅速承認はいつ? 』
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- 2013.9.17
[ 英 ViiV社 ドルテグラビル、プロテアーゼ阻害薬に優越性 ]
英ヴィーブヘルスケア(ViiV Healthcare Ltd.)は9月13日までに、HIVイン
テグラーぜ阻害剤 一般名:ドルテグラビル(製品名「Tivicay®(テビケイ)」)
とプロティアーゼ阻害剤を比較した後期臨床第3相/第4相(P3b/4)試験
「FLAMINGO」で、プロティアーゼ阻害剤に対するドルテグラビルの優越
性が示されたと発表した。結果は米国で開かれた抗菌剤・化学療法インターサイ
エンス学会で報告された。
試験は、ドルテグラビルとプロテアーゼ阻害剤ダルナビルとその血中濃度を維
持するリトナビルの併用を比較。その結果、48週時点でウイルス学的抑制効果を
満たした患者の割合は、ドルテグラビル群90%、ダルナビル群83%で、ドルテグ
ラビルの優越性が示された。ドルテグラビルは「ViiV社」が、2013年8月12日
(米国東部時間)付で米国食品医薬品局(FDA)から同薬の承認を取得している。
(塩野義製薬㈱の発表より)。なお、欧州などでも申請している。
Tivicay®は、塩野義製薬とViiV社との共同研究から見出された次世代のHIVイ
ンテグラーゼ阻害薬(塩野義製薬 開発番号:S-349572)。2012年10月に発表し
たViiV社との契約の枠組み変更により、同年12月17日(英国時間)、ViiV社が
単独で米国、欧州ならびにカナダの審査機関に対して、同薬の新薬承認申請を
行っていた。Tivicay®の新薬承認申請は米国において優先審査に指定され、処
方薬ユーザーフィー法(PDUFA:Prescription Drug User Fee Act)に基づいて
審査終了目標日が2013年8月17日に設定されていましたが、このたび、2013年8
月12日付でFDAから承認が得られたことをViiV社が発表した。
ViiV社は英グラクソ・スミスクラインと米ファイザーによるHIVに特化した
合弁会社。昨年10月から、塩野義製薬株式会社が資本参加している。
(平成25年9月17日付 「日刊薬業」より)