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≪早期治療でエイズ拡大ストップ 米NIH発表≫ 「感染判明時に薬服用 効果大」

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  • 2011.5.16

 エイズ原因ウイルスへの感染がわかった時点で多剤併用療法を始めると、性交渉による感染拡大がほぼ抑えられることが、ボツアナ、ブラジルなど世界9カ国で行われている大規模臨床試験(治験)でわかった。ワクチン開発が難航する中、エイズ対策の画期的成果として米国立保健研究所(NIH)が5月12日、発表した。

 エイズの薬物治療は、薬の副作用も考慮して免疫力を示す指標(CD4値)がある程度下がってからか、発症後に始めるのが一般的だが、研究グループは、約1700組の協力カップルの半数には、感染したらすぐに治療を始め、一般的な治療を受ける残りの半数との比較を行った。すると前者は後者に比べ、パートナーが感染する危険性が96%も下がった。

 今回の治験は2015年まで続く予定だったが、早期の治療開始の有効性が明らかになったため、早めに打ち切られる見通しだ。

(平成23年5月13日付 「朝日新聞 夕刊」より)

*早期治療で、ウイルス量を検出限界値以下におとすことにより、感染性は圧倒的に少なくなることがやっと公にされた。早期治療による抗HIV薬服用期間が長くなり、抗HIV薬が有する害毒性など副作用がより少ない薬の開発や、副作用の長期視野を含んだフォローと副作用を克服する治療の開発など、積極的に行うことが重要だ。患者が生活者である視点を含み、常に新たな薬の開発・副作用の早期対処や情報の透明性のある開示、治療と徹底したリスク管理がなさなれなければならない。

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