「 JT JTK-303(インテグラーゼ阻害薬 海外P3で主要評価項目達成 」
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- 2011.9.26
≪ J T JTK-303(インテグラーゼ阻害薬)
海外P3で主要評価項目達成 ≫
日本たばこ産業(JT)は9月20日、同社が創製した抗HIV薬
JTK-303(一般名=エルビテグラビル)の導入先の米バイオ医
薬品会社、ギリアド・サイエンシズ社(カリフォルニア州)が同剤を
含む配合錠の海外臨床第3相(P3)試験(103試験)で主要評価
項目を達成したと発表した。同試験の対象患者数は708人。
JTは2005年に、同剤の日本を除く全世界での独占的開発権・
商業化権をギリアド社に導出した。ギリアド社は同試験のほかにも同
剤で2つの海外P3試験を実施しており、単剤に関する試験(145
試験、患者数700人)、配合錠に関する試験(102試験、患者数
同)とも、主要評価項目を達成したことを既に発表している。ギリア
ド社は、2011年中の米国での同配合錠の承認申請を目指している。
一方、JTが国内で行っている同剤の開発はP1段階にある。
(平成23年9月22日付 「日刊薬業」より)
※ JTK-303(elvitegravir)は、インテグラーゼ阻害薬。
HIVの増殖にかかわる酵素であるインテグラーゼの働きを阻害する
作用を持つ薬。
配合錠とは、抗HIV薬エムトリバ®カプセル200㎎及びビリアード®
錠300㎎(核酸系逆転写酵素阻害剤)の有効成分、並びにJTK-303
の血中濃度を上昇させる働きを持つ「cobicistat」の配合錠を指
します(cobicistatは現在開発中の薬剤で、日本を含む全世界で未
承認です)。(JTの導出品「JTK-303」を含む配合錠の第Ⅲ相臨床
試験の結果に関する導出先の発表についてのお知らせから)