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抗HIV薬の情報から 「ドルテグラビル(次世代インテグレース阻害剤)」 「ブリジスタナイーブ 800㎎錠」 「米FDA ツルバダ、初のHIV感染予防薬適応を承認」

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  • 2012.7.26

 ≪抗HIV薬やエイズ対策の話題から ・ドルテグラビル(次世代インテグレース阻害

 剤) ・「ブリジスタナイーブ」、800mg錠  ・米FDA 「ツルバダ」、初のHIV感染

 予防薬適応を承認  ・米国で22年ぶり国際エイズ会議≫

 

・「塩野義製薬    ドルテグラビル(次世代インテグレース阻害剤)、4月のP3試験

  に次いで、今回も良好な結果を得る」

  ドルテグラビルとアバカビル・ラミブジンの3剤服用とアトリプラ(エファビレンツ

 ・ホビル・エムトリシビン 海外で承認されている配合剤)の投与群を比較したP3試

 験結果を公表。

  どちらも1日1回服薬で48週間後のウイルス抑制効果はアトリプラ群で81%、ドルテグ

 ラビル群で88%でドルテグラビル併用群の優越性が示された。

  有効性の差異の主な理由は、有害事象による臨床試験からの脱落した患者の割合の高

 低差(アトリプラ投与群10%ドルテグラビル投与群2%、 内容は神経系症状でアトリプ

 ラ群で41% ドルテグラビル群では15%。一方、消化器症状ではドルテグラビルアトリ

 プラ双方とも22%の患者で認められた)ドルテグラビルは、ブスター不要で1日1回服用

 の次世代インテグレース阻害剤。患者の生活上での安全性はもとより利便性に則した患者

 のQOL向上に役立ちそうな薬が、此れからも登場することを期待する。

       (平成24年7月11日付 「塩野義製薬株式会社プレスリリース」より)

 

・「ヤンセン    抗HIV薬「ブリジスタナイーブ」、800mg錠を申請。これまでの400mg、

  1日2回服薬から1日1回服薬へ」

  ヤンセンは「ブリジスタナイーブ 800mg」を承認申請。「ブリジスタナイーブ錠400mg

 の新剤形。抗HIV薬治療未経験患者や服薬経験はあるがダルナビル体制関連変異を持たな

 い患者を対象とする。他の抗HIV薬との併用をする。400mg錠は1日2回の服用で、800mg錠

 は1日1回ですむ。患者の服薬継続向上が期待されている。
 
         (平成24年7月13日付  「日刊薬業」より)

 

・「米FDA    抗HIV薬「ツルバダ」、初のHIV感染予防適応を承認」

  米FDAは7月16日、抗HIV薬「ツルバダ」について、HIV感染予防の適応を承認。

 承認適応は、1日1回投与と「より安全な性行為」の組み合わせによるHIVー1型非感染の成人

 に対する性感染リスクの低減の適応。性感染リスクの高い非HIV感染者を対象としている。

  2つの大規模臨床試験の結果、ツルバダの日常的な使用によるHIV感染リスクが有意に低減

 されることが示されている。FDAによると、同性愛者、バイセクシュアル男性、女性への性

 転換者の約2500人(HIV陰性)が対象の試験では42%、パートナーのどちらか一方がHIV陽性の

 異性愛者カップル約4800組が対象の試験では75%の感染リスク低減がそれぞれ認められたと

 いう。

         (平成24年7月18日付  「日刊薬業  より)

 *5月10日、にFDAの諮問委員会がHIV/AIDS患者向け治療薬として使用している同上の

 「ツルバダ(Truvada)を史上初めてのHIV感染予防薬として認可することを勧告していた。

 『2010年に行われた臨床試験で、HIV感染リスクが高い男性同性愛者などに同剤をを服薬して

 もらったところ、定期的に服用した被験者で最大73%感染が予防できるとの結果が出た。

  11時間に及んだFDAのエイズワクチン諮問委員会(AIDS Vaccine Advocacy Coalition、

 AVAC)の協議では、ツルバダを予防薬として認可することで、感染リスクの高い性行為が

 増える可能性や、耐性ウイルスが生じる懸念が30人余りの有識者から指摘されたが、最終

 的には認可すべきとの結論に達した。(2012年5月11日付 AFP及びAFPBB Newsより)

  予防薬の安心感はどのように推移していくか、耐性ウイルスやコンドームなど予防がお

 ろそかになりリスクが増えるか、また継続的使用による副作用はどうなのか未知の問題が

 大きい。特に健康な人の服薬で健康面での副作用など健康被害が第一に浮かんだが、懸念

 だけだろうか。慎重な議論が求められる。

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