『 1日1錠の抗HIV薬 いよいよ患者の下に。JTの抗HIV薬「スタリビルド配合剤」、緊急薬価収載 』
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- 2013.4.15
『 JTの抗HIV薬「スタリビルド配合錠」、薬価緊急収載を中医協了承 』
中医協は4月10日の総会で、日本たばこ産業(JT)の抗HIV薬「スタリビルド
配合剤」(一般名=エルビテグラビル、コビシスタット、エムトリシタビン、テ
ノホビル ジソプロキシルフマル塩酸)の薬価緊急収載を了承した。4月16日に
収載する予定。
薬価は1錠あたり 6,749.3円となった。
同剤は3月25日に承認されたため、通常だと5月の収載品目にあたるが、緊急性
の高いHIV治療薬のため4月16日に緊急収載されることになった。
市販後に原則として全例調査が義務付けられたが、抗HIV薬を製造販売する8社
が共同で市販後調査を行う枠組みがあり、患者の安全性が確保されていることか
ら、新薬の14日の処方日数制限の対象からは外すこととした。
( 平成25年4月11日付 「日刊薬業」から )
※抗HIV薬は薬害エイズの和解により海外で承認されたものは緊急収載され、患
者に処方されることになっている。
1日1錠の合剤が出ることから、1回6種類以内の処方制限をパスしやすくなる
が、HIV感染症の他との合併症が多く、代謝系異常や循環器、肝臓などに対処する
ため当然服薬の薬が増えざるを得ない。そのため、現時点での多くの人が受けて
いる治療内容から、6種類以内の制限は撤廃されなければHIV感染症患者の多剤併
用療法を受けながらの患者のQOLが維持できない。早急に対策が必要。