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JT研究・開発の抗HIV薬「エルビテグラビル」を含む配合剤「ストリビルド」をFDA承認、1日1回1錠時代に

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  • 2012.8.31

米食品医薬品局(FDA)は8月27日、日本たばこ産業(JT)の新規抗HIV(エイズ原因ウイルス)薬

     (インテグラーゼ阻害剤)「JTK-303elvitegravir;({エルビテグラビル})」を承認。

              (THE WALL STREET JOURNAL 日本語版から 記者:Peter Landers)


 JTの抗HIV薬がFDAに承認されたのはこれが初めて。JTは25年間、継続して抗HIV薬の研究・開発

を行ってきた。米国では同薬を含む配合錠「Stribild」(米国での商品名){配合錠には4種の薬剤

が含まれ、そのうちの1つがJTのelvitegravir。

{4種の配合剤名称;JTK-303、同剤の血中濃度を上昇させる働きを持つ「cobicistat(コビシスタ

ット)、エムトリバカプセル200㎎、ビリアード錠300㎎}がギリアド・サイエンシズを通して販売

される。

ギリアドが日本を除く世界での独占開発権・商業化権を保有している。

ギリアドはこれとは別に、独立した薬剤としても同薬の承認を得たい意向だ。

 2012年2月に発行されたギリアドの年次報告によると、同社はこれまでに4300万ドル(約34億円)

をJTに支払っており、今後は同剤を含む薬剤の販売でロイヤルティーをJTに支払うことになる。

 ロイヤルティー率は明らかになっていない。アナリストのなかには、Stribildの売り上げは2020

年までに年20億ドルに達すると予測する向きもある。

 

≪なお、8月28日付のJTの発表『導出品「JTK-303(elvitegravir)」を含む配合剤のべ米国に

おける、新薬承認に関する導出先の発表について』によると、JTは今回米国で承認された配合剤

について、12年度中の日本国内における製造販売承認申請を目指すという。≫


関連情報
    
    ≪鳥居薬品  JT(日本たばこ産業)の新規抗HIV薬、国内で独占販売≫


 JTと子会社の鳥居薬品は8月28日、JTが2012年度中に国内での申請を予定している新規抗HIV薬

「JTK-303」を含む配合剤について、承認取得後、鳥居薬品が国内で独占的に販売する契約同日

付で締結したと発表した。

 「ツルバダ配合錠」など複数の抗HIV薬を扱う鳥居薬品が販売することで、製品価値の最大化

を図る。

契約に伴い、鳥居薬品はJTに対し契約一時金27億円を支払う。同配合剤は1日1回1錠の投与で

有効性を示すため、利便性の向上と服薬コンプライアンスの向上が期待できるという。

(平成24年8月29日付 「日刊薬業」より)


※ 同配合剤が承認されれば、いよいよ1日1回1錠の抗HIV薬服薬時代に入る時を迎えた。

 新薬は白色でこれまでの抗HIV薬のオレンジ、ブルーなどカラフルで特有な色合いではなく

 なるようだ。服薬時に目につくとの意見も多かった。まして1日1回1錠のニーズは高く、

 JTによる早期承認申請をしてもらうことが強く望まれる。

  薬害HIV訴訟による和解での「迅速承認審査」が適応され、申請されてから承認まで概ね

 4か月で処理することとなっている。(平成10年11月12日付「HIV感染症治療薬の製造又は

 輸入承認申請の取扱いについて」)

 

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