新宿区のHIV対策を学ぶ! HIV/エイズ スタディー・バスツアー
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- 2015.11.26
日本毎年報告される新規HIV感染者約1,500名のうち、東京都は約1/3を占めております。とりわけ新宿区は日本有数の歓楽街である歌舞伎町もあり、全国で最も感染者数の多い自治体といえます。一方で、薬害エイズ裁判により設立された最新・最高度のHIV医療・研究体制を誇るエイズ治療・研究開発センター(ACC)やHIV/エイズをはじめとしたセクシャルヘルスの情報センターakta、その他様々な検査所や支援・啓発団体が集中し、最もHIV感染症対策が進んだ地域であるともいえます。
このたび、東京で日本エイズ学会が開催されるに際して、はばたき福祉事業団の企画で「HIV/エイズ スタディー・バスツアー」を実施しました。このツアーは、新宿区内でHIV感染症対策に日頃から取り組んでいる新宿区保健所、akta、ACCをバスで巡るもので、10月24日、吉住健一新宿区長をはじめ、区議会議員や区の職員、さらに当事者や厚生労働省、医療者も参加して行われました。
新宿区保健所では、お忙しい合間を縫って参加された吉住区長からご挨拶をいただきました。その後HIV健診会場を見学し、新宿区の取り組みを学びました。
新宿2丁目にあるaktaでは、MSMにおける感染の話題を中心に、若年層での感染が増えているなどの報告があり、また同地域のバー等にコンドームを配布して予防を呼びかける「デリバリーボーイズ」というボランティア活動についての説明がありました。
ACCでは、HIVの歴史や最新医療情報の講義があり、このツアーでHIVの基礎を学んだ議員から次々と質問が寄せられ、HIVへの理解と関心の高まりを感じました。
この企画は多方面の方のご協力のもと、実現しました。とりわけ行政側の窓口として、新宿区保健所の皆様には、交渉や調整にたいへんなご苦労をおかけいたしました。このツアーが成功の裡に終了しましたのも皆様のおかげです。本当にありがとうございました。
また、11月30日から第29回日本エイズ学会が東京(東京ドームホテル)で開催されます。はばたき福祉事業団では、開催地の知事である舛添要一都知事にご挨拶文をお願いしました。舛添都知事からは、日本エイズ学会及びHIV陽性者支援協会が行っているHIV陽性者参加支援スカラシップに対してのメッセージを頂戴しました。貴重なご挨拶をいただきましたこと、心よりお礼申し上げます。
なお、舛添都知事のご挨拶は、下記の日本エイズ学会のホームページでご覧いただけます。