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今年一年の所感 薬害再発防止の原点、被害者の姿を見る

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  • 2011.12.24


 師走 2011年 多くの方達のご支援に 心から感謝を申し上げます

 冬至がすぎ、Xmas、大掃除と仕事納め、そして大晦日と年越しそば

 行事の間に仕事が詰まっています

 来年の希望の道を開くため


 さて、今年はみなさま共通な出来事と

 胸に刻む悲劇が起きました

 東日本大震災  多くの人命が大津波に奪われました

 加えて、偽りの安全説で稼働していた原発大事故が

 日本に取り返しのつかない核汚染を撒き散らしたのです

 大震災は薬害HIV被害者の住居など大きな影響も出ました

 また、被害の再体験とも言える精神的影響も出てより大きな動揺を
 
 被害者全体に訴える人が少なく無かったのです


 ‘薬害再発防止の根源、人を見る そして被害者の姿を見る’

 大震災、豪雨、洪水と日本を襲った大災害

 当然に研究に関わる研究費は削減 しかしエイズが世に出て30年、

 被害者も同じ道程を歩み 半数近くが命を奪われ、亡くなる人は

 毎年10人は下らない

 残る被害者の命を守るため、特段の研究が必要と訴え

 研究班は維持されていますが、被害救済の責務が薄れて来ているのが

 実感できた年でもありました 厚労省や医療者は何となく傍観者

 本来動き回るべきなのは誰なんだと、胸ぐらを掴みたくなる激情は

 交渉に当たる者の心中です


 遺族対応も新たな取り組み、尻を叩いてより役立つ支援策をと

 健康診断事業の研究が始まりました

 高齢化で循環器、骨密度、脳ドック、など一般検診より

 オーダーメイド検診を重視しています

 すべてが初めての企画に、協力いただくスタッフに感謝しています


 医療、特に被害者のHIV、HCV、血友病、抗HIV薬副作用

 この多年にわたる多重合併症の進行は

 被害者の生命・将来を厳しく制限していることが

 はばたきの研究員が予測を発表しました

 迅速な、的確な救済策なければその予測をさらに悪化します

 私たちの治療や生涯健康を守るべき政策実行していく今年の 行政等の

 担当者は、上記でふれたように一歩も二歩も引き下がっています

 他人事のように

 このような対応は初めてで 改めて、この消極姿勢を問い糺します


 では、被害者はどうでしょうか

 はばたきでは事務局長を中心に各地事務局員、専門家相談員の

 献身的度力で  被害者同士よりも深まった相談事業が展開の始まりの年

 と言ってもいいくらいに変化の兆しを感じています

 ピア相談は同じ立場の遠慮からか  最近は限界を感じていました

 今年の事務局、専門家相談員の充実化が進み 来年以降の遺族相談事業や

 長期療養研究とその実践化に反映できるものと期待しています

 一方、被害者の将来不安など、同じ仲間が急変し始めたとか

 身近に切羽詰まった事態を感じ始めている思いが 噴出し始めているのも

 体験します

 

 個人的思いですが、医療の保守化と患者に寄り添う全人医療派との

 溝がやや際立って来ているのではと

 これは国民皆保険制度維持の根幹にも影響します

 金欲、医療経済中心が『誰のための医療』が忘れられ

 医療者、医療機関のための組織防衛や個人名誉維持のための

 医療と化してきているのではと

 ひと時代遅れた米国追随に危惧を感じます

 金が命を左右する時代の再到来は御免蒙りたいと


 ひとを助ける、ひとを大切にする
 
 興味をもった、レディ ガガはいじめられ コンプレックスを持ち

  しかし見返してやるという気迫

 しかし  ひとを慈しみ  豊かな同情をコンサートツアや世界各地に

 浸透させています


 好きだな~

 来る2012年、また全力を尽くします

 社会福祉法人はばたき福祉事業団 理事長 大平勝美

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