最年少被害者の生活日記帳から 第16回「病気(障害)も個性?」
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- 2011.12. 5
2006年09月25日
病気(障害)も個性?
僕は、相変わらず楽しく毎日ふらふら、いろんなことやってます(^^)
夏はスキューバダイビング、冬はスキー。そして毎週いろんなところへ長距離ドライブって感じです。
去年は8日間かけて車で北日本本州半周一人旅なんてやったんですよ?。
●障害者のドライバーが真剣勝負のレースに
話は変わりますが、今日、筑波サーキットに大学の先輩の応援で車のレースを見に行ってきました。
行ってみて、ちょっといつもと違うことに気づきました。
レーシングスーツを着て、車椅子に乗っている人や、足を引きずりながら歩いている人が何人かいたのです。
そのときはあまり気にしていませんでしたが、先輩のレースが終わり、次のレース。
スーパーカート(遊園地のゴーカートのレース版のような車)の開始前に、放送で「ゼッケンの色の違う車両は、体にハンディキャップのあるドライバーが乗っています」とのこと。
近くにいた人に聞くと、足が不自由なのでハンドルの後ろにペダル(パドル?)があり、手でアクセル・ブレーキを操作しているそうです。手だけでハンドルを切りながらアクセル・ブレーキも。
とても僕じゃできそうにありません。しかも真剣勝負のレースです。
そんな人が、健常者に混じって普通にレースに出ているのです。ビックリでした。
終わった後も、さすがに一人じゃ車から降りたり片付けをしたりするのは難しいようですが、他のドライバーと笑いあったり、真剣に結果について話し合ったりと、普通のドライバーと全く変わらない感じで、皆さんホントに生き生きと、楽しそうでした。
●障害を理由に立ち止まってしまうのはもったいない!
人生を楽しむのに、健常者も障害者も関係ない。そう感じました。
病気だから。。とか、足が悪いから。。とか、そんなことで立ち止まってしてしまうのはもったいないと思います。
やりたい事や目標、自分の楽しいこと見つける。
とりあえず無理でもいいから、どうすればできるか考えて、やってみることが大切だな?と。
病気(障害)って何だろう??と考えたときに、特に僕らのような血友病やHIVのような(今のところ)完治の見込みがない病気の場合、いちいち悲観的になって引っ込み思案になっててもしょうがない。もったいない。
世の中には運動のできる人できない人、頭の良い人悪い人、力の強い人弱い人、いろいろいます。
それと同じじゃないかと思います。
自分のできる範囲で色々やってみる。やってるうちにできることや世界も広がってくるんじゃないかなーと。
そういう意味では、はばたきの皆さんの活動や、国などから医療費等の補助により支えられている僕たちは逆に恵まれているなと思います。
●自分の足で歩きだしてから世界が広がった
少なくとも僕は皆さんのおかげで毎日ホントに楽しく生活できていますよ。
また、高校までの実家で両親に守られている生活より、一人暮らしして自分の足で歩き出してから世界がすごく広がった気がします。
同じ病気を持つ人で、もし前向きに考えられない人がいたらあなたのできること、楽しいことはいっぱいあるよ、みんな応援してくれているよ自信を持って!!と教えてあげたいです。
そして周りも、あまり臆病になりすぎず見守っていてほしいと思います。