はばたきの覚悟 2011年11月11日から1週間
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- 2011.11.18
2011年11月11日、もう経験できない日。11時11分は何をしていただろうか。
気にはしていたが、さまざまな出来事の怒涛の中で、あっという間に過ぎてしまった。
思い出した、長崎で、長期療養研究で九州エリアの施設見学をしていた。
それから一週間、昨日か札幌では雪でささら電車が登場、東京は急な冷え込みで
木の葉が色づき始めた。事務所でも暖房がという声がし始める。
被害者の長期療養が新たな展開、年末をめざして、
はばたきが関わる研究班のまとめが、担当者(事務局長)らを急きたてる。
カレンダーが残すところ12月のみとなると、心も余裕がなくなる感じ。
HIV医療体制の協議が続き、血液事業の審議会や検討会も年末まで何回かある。
はばたき関連の救済事業やエイズ対策などで厚労省を歩き回る。
NHKの「ハートをつなぐ」打合せ・収録があったり、数社の企業の協力を得た
エイズ意識アンケート調査の取りまとめ、
被害者遺族の検診調査研究。そう、はばたきメモリアルコンサートの前売り販売
の宣伝を始めなくては。
長期療養研究で、九州の遠隔地や一部でiPadを利用した健康相談事業を始めた。
事務局長・研究に携わるRRや九州支部職員が被害者に説明手渡しのため走り回った。
その矢先のことだった。
とても残念なことが、訃報が飛び込む。闘病をしていた被害者が亡くなった。
以前、はばたきで大切な事業を担ってくれていた。
彼を含めこれまで亡くなった被害者は612人になる。
被害者の命は毎年奪われつつある進行形だ。
そのためにも被害救済の医療を濃厚かつ緊急に展開させなければならない。長期療養
も迅速な同時並行的な諸事業を進展させなければならないし、停滞は断じて許せない。
常に疾走する馬車馬で、未知の道を突き進む。はばたきは、その覚悟。