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≪提訴者総数 1,384人、薬害エイズ訴訟、最後の訴訟原告(東京訴訟原告)の和解成立≫

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  • 2011.5.18

2011年5月16日、東京地方裁判所(生野考司裁判長)において、薬害エイズ訴訟、最後の和解が成立した。最後となった原告は、輸入非加熱濃縮凝固製剤によりHIV感染被害を受けた血友病患者で、その損害賠償を求めて2008年、東京地裁に提訴した。

病状の悪化などで早期の和解決着が求められていた。外資メーカーのバクスター社が和解に除斥期間を持ち出し、消極的な姿勢を示したため、大阪訴訟原告とともに、生命の危機の瀬戸際にありながらなかなか救済を実現することができなかった。

ようやく、5月16日の午後4時に和解が成立、1989年に提訴した薬害エイズ訴訟(1996年初めての和解成立)の最後の原告としての和解が成立した。東京、大阪両地裁の薬害エイズ裁判の扉を閉じることになる。和解した被害者総数は、1384人。そのうち、23年3月末までに亡くなった被害者数は659人になる。実に、半数に迫るものである。

最近の死亡原因の多くは、HIV/HCV重複感染による肝硬変や肝がんで、それも30~40歳代の若さで亡くなっている。

また、感染してからの期間が長く、抗HIV薬の服薬期間も長いため、HIV感染による悪性腫瘍や、抗HIV薬の副作用による体調の悪化が目立つ。

なお、これまで和解した被害者への恒久対策は、しっかり継続いていくことを医薬品等副作用被害対策室は表明している。

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