最年少被害者の生活日記帳から 第2回 「今日も明日も、薬、クスリ、苦スリ・・・」
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- 2011.10.28
2004年9月29日
今日も明日も、薬、クスリ、苦スリ・・・
毎日の薬、大変ですよね。
忙しく生活しながら、決められた時間にしっかりと飲むということはなかなか難しいものがあります。薬の量も多いし、副作用もあります。あと、飲む時の周囲の目も気にしてしまいます。
HIVの薬ってどうしてあんなに派手なものばかりなんですかねぇ。ただでさえ薬を飲んでいると周りからは「何の薬?」って聞かれるのに、あんなに派手で量も多かったらやたらと目立ってしょうがない。どうにかならないものですかね(^_^;
僕は今、全部で12錠の薬(カレトラ8錠、ストックリン3錠、ビリアード1錠)を夜1回で飲んでいます。以前までは、カレトラを1日2回に分けて、昼はカレトラ4錠、夜はカレトラ4錠、ストックリン3錠、ビリアード1錠を飲んでいたのですが、どうしても昼に飲み忘れが多かったため、主治医の先生と相談して夜1回になりました。
飲み忘れの一番大きな原因は、カレトラは、冷蔵保存のため、常にかばんに入れておいて持ち歩くことができなかったためです。毎朝冷蔵庫からその日の分だけ出して、学校に持って行っていたのですが、朝に弱い僕は、持っていくのを忘れることが多々ありました。
朝は、ただでさえ準備で忙しく、しかも前の晩に飲んだストックリンがまだ効いているのか、頭がクラクラして昼の薬のことまで考えていられません。大学はアパートの近くにあるので、時間がある時には昼休みに急いで帰って飲んだりはしていたのですが、それでも月に何度かは飲めない日がありました。
毎月病院に行く度に、コーディネーターナースの人と、
「今月はしっかり飲めた?」
「やっぱり何回か忘れちゃいました(^^;)」
「またぁ~!?今度は100%飲みなさいよ!!」
なんていう会話をしていたのを覚えています。
8月に受診した際に、主治医の先生と話をして、夜1回飲みに変更しようということになりました。この薬の組み合わせで1日1回というのはACCでは今までに例がないそうなのですが、アメリカの方では1日1回の飲み方も増えてきているようで、その方が自分にとってもしっかり飲めるのではと考え、この飲み方にしました。
結果はというと・・・
先月は一日も飲み忘れなく、めでたく100%を達成することができました!! 1回も薬を忘れなかったことは、今までで初めてだと思います。これで結果がよければバンバンザイ。今回の結果を聞くのが楽しみですO(^O^)O
HIVの薬は普通の風邪薬などと違って、効いているのかどうか直接体感できないので、飲み忘れてしまう人も多いと思います。飲み忘れた日のほうが副作用が無くてかえって体調が良かったりしますからね。
しかし、一定の血中濃度を維持するためには毎日しっかり飲むことが不可欠です。そのためには、ただ言われたとおり薬を飲むのではなく、先生とよく相談して自分の病状とライフスタイルに合った薬を決めることが大切です。
誰が何と言っても自分の体! 自分のことは自分で決めて、しっかり飲もう!!