◇はばたき血友病情報(社会と生活) 「フィンランド血友病協会を紹介します2」
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- 2011.9.29
引き続き、フィンランド血友病協会について報告します。
会員は約800名。私は最初患者のみの人数と勘違いしたので、フィンランドの人口は520万人(日本の人口の25分の1)にしては血友病患者の割合が多すぎると驚きましたが、会員は患者、家族、親類、医療従事者などで構成されているということでした。
血友病診断はフィンランド赤十字が行います。このフィンランド赤十字社は以前は血漿由来の血液製剤を製造していたのですが、現在は行っておらず、診断するのみだそうです。
協会の財源としてスロットマシーン会社より政府支援というのがあります。
これは日本でいうと日本競輪協会(競輪)や日本船舶振興会(競艇)などの収益からの寄付というイメージでしょうか。
そこで、私はスロットマシーンがどこにあるのか探すことにしました。
すると、簡単にスロットマシーンは見つかりました!滞在先のホテルの近くのスーパーマーケットのレジを抜けてすぐの所です。
1回20セント(円高なので約20円くらい)でトライすることができます。お買い物をした後に小銭がある場合はちょっと試しにと思うかもしれません。マシーンの配置がレジのそばというのも納得です。
年間予算が10万ユーロ(約1000万円)は多分スロットマシーン協会からではないかと思われます。協会の方が「ヘルシンキ市からの補助はほんのほんの少~し」と渋い顔で言っていましたので。
その予算で小さな事務所(私には小さくはないと思えました)と有給職員1名を雇用しています。
製薬会社からの寄付は微妙なところがありますので、スロットマシーン会社からの財源はいい案だと思います。
*協会が自ら財源を確保し、事務所を置き有給職員を雇用していることに感心しました。
つづく