◇はばたき血友病情報(研究・開発)「米バクスター 血友病Bの遺伝子治療法開発で米チャタム社の持つ遺伝子治療技術など同社と契約 来年から臨床第1相試験開始を」
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- 2012.6.24
≪ 米バクスター 血友病Bの遺伝子治療法開発で米社と契約 ≫
米バクスターインターナショナルインクは6月12日までに、血友病B(
血液凝固第Ⅸ因子欠損症)の遺伝子治療法の開発と製品化に関する独占契
約を米チャタム・セラピューテイックスLLC社と締結したと発表した。
両社は今後、チャタム社が持つ遺伝子技術「BNP」を用い、血友病B
に対する新たな遺伝子治療法の開発を目指した臨床試験を米国で行う。
すでにIND(新薬臨床試験開始届)申請を行っており、来年から臨床第
1相試験を開始する方針。
契約によりバクスターは、同治療法の全世界での製品化や販売の権利を
取得。その対価としてチャタム社に対し、すでに2500万ドルを支払ったほ
か、開発や販売の進捗状況に応じたさらなる支払いを行う可能性もある。
日本での開発は「現時点では未定」(バクスター日本法人)。
血友病Bは、出血を抑制する血液中の蛋白である血液凝固第Ⅸ因子が欠
乏する疾患で、米国では現在、同疾患と診断された患者が約4000人いると
いう。
(平成24年6月14日付 「日刊薬業」より)