◇はばたき血友病情報(医療情報) 米バクスター、遺伝子組み換え血液凝固第Ⅸ因子製剤を米FDAに製造承認申請
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- 2012.9.30
≪9月11日 米バクスター 血友病B治療薬を米で申請≫
米バクスターは、遺伝子組み換え型血液凝固第Ⅸ因子製剤「BAX326」に
ついて、米FDA(食品医薬品局)に生物学的製剤承認申請を行ったと発表した。
適応は、12歳以上の血友病B患者における出血傾向の抑制と治療。同社は、欧
州では2013年の申請予定。日本も国際共同臨床第3相試験に参加しており、同社
日本法人は「具体的な時期は申し上げられないが、国内でも近い将来に申請する」
としている。
血友病Bは、出血を抑制する血液中のタンパクである血液凝固第Ⅸ因子が欠乏
する疾患。血友病Aに次いで患者数の多い血友病で、全世界で約2万5000人、米国
で400人以上が血友病Bと診断されているという。
(平成24年9月12日付 「日刊薬業」から)
※遺伝子組み換え製剤で第Ⅸ因子製剤がまた新たに参入してくる予定。この製剤も
高い薬価が要求されてくるのだろうか。血友病患者治療費(主に血液凝固因子製剤
や、インヒビター治療薬などの薬価)が、常に支払保険医療費のランキングで上位
を占めていて、高額すぎる医療費に対しての懸念が出ている。これからは、研究者
らの英知結集して、患者に確信的な安心・安全な血友病治療の開発を期待したい。