◇はばたき血友病情報(製剤) 「バイエル薬品、コージネイト、2000単位高容量のキット製剤発売」
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- 2011.7.28
≪ バイエル コージネイト、高容量のキット製剤発売 ≫
バイエル薬品は7月27日、血友病A治療薬「コージネイトFSバイオセット注2000」
(一般名=オクトコグ アルファ〈遺伝子組換え〉を同日発売したと発表した。
「コージネイトFSバイオセット注250」「同500」「同1000」に続く
高容量の製剤。薬価は、1キット13万4645円。
同剤は、高容量は遺伝子組み換え型血液凝固第Ⅷ因子製剤として初のキット製剤。
高容量のキット製剤を発売することで、高容量投与が必要な患者にとって溶解操作に係る時間を短縮できるなど利便性が向上するという。
血友病Aは、血栓形成に必要な血液凝固第Ⅷ因子が欠乏あるいは少ない遺伝性の
出血性疾患。最も多いタイプの血友病で、筋肉や関節、内臓で出血が起こり、長期
間出血が持続することが特徴。日本の患者数は約4000人とされている。
(平成23年7月28日付け 「日刊薬業より」)
※血友病患者の高齢化もあり、高容量の血液凝固第Ⅷ因子製剤で2000単位製剤の
ニーズが多くなっている。長年の生活から関節内出血の繰り返しなど、関節障害
への対処療法や、悪循環を断つための持続的定期投与も個人差はあるものの
2000単位が成人患者に必要とする。自己注射において、2000単位製剤が揃うこと
は、より簡便性と適切な止血管理に寄与するものと考える。
但し、薬価が高く、無駄の無い自己管理も大切である。
なお、献血でつくられる血漿由来の凝固因子製剤についても、早急に2000単位
製剤の供給ができるよう対応しなければ、ますます患者のニーズとかけ離れてい
く。
今後は、効果が持続する凝固因子製剤の供給や、第Ⅷ因子+?がより効果的と
いうものがありえるのかどうか、研究を重ねてより患者に負担の無い治療薬を提
供して欲しい。