『 薬害エイズ裁判和解19年集会、3月28日多数の方々が参加され、滞りなく行われました。ありがとうございました。 』
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- 2015.4.26
「薬害エイズ裁判和解、19年集会は3月28日(土)滞りなく行われました」
桜が満開になるような季節のもと、薬害エイズ裁判和解19年集会、3月28日(土)に120名
を超える人たちが参加されましました。厚生労働大臣の代理として神田裕二医薬食品局長、元総理
の菅直人衆議院議員を始め、関係各機関の方々も多数出席されました。ありがとうございました。
主催者に代わり、集会の運営をしました「社福)はばたき福祉事業団、NPO法人ネットワーク医療
と人権」から参加者のみなさまにお礼申し上げます。
薬害エイズ裁判和解者1384人の内、本年3月28日までに691人の被害者が亡くなっています。
薬害エイズ事件被害者はなお増悪する病状や、HIV・血友病・HCVという疾患を抱えつつ、高齢
化が一般より早い問題にも対処していく喫緊の対策が求められています。また、被害者遺族も亡
くなる被害者が増加するため増えていますが、やはり被害者の父母の高齢化などで地域や肉親・親せ
きとの付き合いを絶っているため亡くなった後は、被害者としてのつながりが途絶えていっています。
こうした、薬害エイズ被害は被害者当人のみでなく身内も巻き込み、今なおその苦しみを深く侵し続
けているのが現状です。偏見・差別も含め感染症というこのような未曾有の被害を背負わす事件につ
いて社会、行政、医療関係者等々が決して忘れないよう記念集会で毎年確認していただいています。
なお、薬害エイズ事件が惹起されての対応策や和解において約束された医療をはじめとする恒久対策
についても、関係者が次第に契機と対応策の理念などを忘れがちになっていることが最近多く見受け
られてきています。
血液事業やそれに付随する被害が契機で立ち上げられた血液製剤調査機構の身勝手な在り方、被害救
済等HIV医療の要となる医療機関の問題意識の希薄さなど残念ながらその問題には枚挙に暇がない。
今後も、毎年和解記念集会を開催し、薬害エイズ事件、薬害エイズ裁判の風化と関係機関がその使命
を決して忘れないよう被害者の現状を踏まえつつ伝え続けていきます。
来年は20周年記念集会となります。ぜひ、厚生労働大臣も参加されての集会を企画していきたいと
考えています。