はばたきからのお知らせ
新年のご挨拶
あけましておめでとうございます。旧年中は大変にお世話になりました。厚くお礼申し上げます。
さて、昨年はメモリアルコンサートや大平前理事長を偲ぶ会を、ごく限られた方をお招きする形で開催いたしました。本来であれば多くの方をお招きしたかったところ、新型コロナウイルス感染対策の中で苦渋の決断でしたが、様々なイベントが中止になる中、感染対策を万全に行い開催することができました。来場者の皆様にも心より感謝申し上げます。
コロナ禍においても患者・遺族への相談事業を着実に実施するため、現在は対面相談のみならず、zoom、LINE、スマートフォンアプリなど様々な手段で支援を行っています。時間や場所を選ばずに視聴できる動画配信による情報提供も精力的に進めており、今年もさらに多くの動画を提供していきます。一方、やはり集まって話し合う機会がほしいという声も多くあり、感染が落ち着いた時期には実際に集まる機会をもっていきたいと考えています。
HIV医療については、急性期中心から慢性期、そして高齢化による長期療養に変化してきています。はばたきでは「患者が変われば医療が変わる」の理念の下、今後のHIV医療体制がどうあるべきか、新しい時代のHIV医療の理想を描いて実現していきます。そして新しい医療者がHIV領域に魅力を感じて進んできてくれるよう、学生への教育や国・医療機関との連携にも取り組んで行きます。昨年は、企業や他のNGO 団体とも連携したHIVコンソーシアム活動にも取り組みましたが、大きく変わったHIVの現状を伝えるため、社会への普及啓発にもより一層、取り組んでいきます。また、検査体制の充実については、はばたきでは北海道札幌市でHIV抗体検査・相談室「サークルさっぽろ」を運営しており、コロナの感染対策を十分に行いながら、必要な人に必要な検査が届くよう努めていきます。
コロナの感染が広がる中でも、昨年は多くの献血者のご助力によって、安定的に血液が確保されました。本年は、若い世代の献血率向上や、血漿分画製剤の国内自給等の課題に取り組んでいきます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
社会福祉法人はばたき福祉事業団
理事長 武田飛呂城