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新型コロナウイルス感染症から回復した人の血漿を用いた高度免疫グロブリン製剤の治験が7月にも開始、年内の申請を目指す
2020年5月13日、武田薬品工業は開発中の新型コロナウイルス感染症から回復した人の血漿を用いて製造した高度免疫グロブリン製剤の治験を7月にも開始し、早ければ年内の申請を目指すことを明らかにした。
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先日「CSLベーリング、武田薬品工業ら製剤メーカー6社が新型コロナ治療薬開発で提携」のニュースをお伝えしましたが、その治験が開始されることとなりました。4月28日には、東京HIV訴訟原告団と社会福祉法人はばたき福祉事業団の連名で、厚生労働大臣に「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療に関する緊急要望書」を提出し、国に対して「高度免疫グロブリン製剤を開発するために必要な様々な施策を迅速に実施すること」を求めています。今後、高度免疫グロブリン製剤を開発するためには、新型コロナウイルス感染症から回復した人の血漿をどのように確保するかという課題もあります。多くの人の命を守るために、早急な対策を求めます。
出典:「武田薬品、7月にも新型コロナ治療薬の臨床試験開始 結果が良ければ年内に販売申請へ」ニューズウィーク日本版(2020年5月14日)
「コロナ薬開発 相次ぎ名乗り」化学工業日報(2020年5月15日)