血友病情報
ヘムライブラ使用中の人が新型コロナウイルス感染で重症化した際の血液凝固の検査について
4月28日、中外製薬から医療関係者向けに、ヘムライブラを使用中の人が新型コロナウイルスに感染した際の血液凝固の検査に関する情報提供がありました。
現在、新型コロナウイルス感染症を発症した人の中に、血栓などができて血管が詰まる「凝固障害」を起こす人がいるとの報告があがっています。血栓ができてしまうと血液の凝固検査等を行い、治療方針を決めることもありますが、ヘムライブラを使っていると凝固検査の中のAPTT等の検査値が実際の状態を表さない数値を示すことから、検査値の判断について注意が必要とのことです。
検査値に与える影響については、すでに適正使用ガイド等で案内していることから、医療関係者に対して、ヘムライブラ使用中の人に凝固障害の治療や検査が必要となる場合には、再度、適正使用ガイドやヘムライブラの添付文書を確認するよう伝えています。また、ヘムライブラの投与を中止した場合でも、6カ月程度は血液凝固系の検査への影響について留意する必要があるとのことです。
ヘムライブラを使っている人は、ただでさえ不安な時期と思いますが、万が一の際にきちんとした治療を受けられるよう「ヘムライブラ連絡カード」を常に持ち歩き、医療機関へ受診する際には、必ず、ヘムライブラを使用していると伝えてください。また、ヘムライブラ使用に関して不安や不明な点がある場合は、自己判断するのではなく、かかりつけの医療機関で相談するようにしてください。
大変な状況は続きますが、引き続きはばたきでも、情報の収集と提供に努めていきます。一緒に乗り越えていくために、力を合わせて進んでいきましょう。