HIV・薬害エイズ情報
月1回注射による投与の長期作用型抗HIV薬CABENUVAがカナダで承認取得
月1回投与の注射による抗HIV薬CABENUVA(カボテグラビル、リルピビリンの合剤)が、世界で初めて、カナダ保健省から承認されました。現在、ほかに欧州医薬品庁(EMA)やスイスとオーストラリアの規制当局において審査中で、アメリカのFDAとは「承認取得に向けて協議を進めて」いるとのことです。
コメント
これまでは1日に1回以上の服薬が必要だった抗HIV薬ですが、世界で初めて、長期作用型の注射(筋肉注射)薬がカナダで承認されました。月1回の投与で良いということは、月に1回受診し、その時に注射で投与されれば、普段は抗HIV薬の服薬が必要ないということです。筋肉注射というところが、血友病の人にとっては使いにくいところですが、人によっては月に1回の注射の方が良いという人もいるでしょうし、選択肢が増えるのは良いことです。
そして、今後は、さらに長期に作用する薬も出てくるでしょうか。例えば1年に1回や、数年に1回の投与で良い薬や、最終的には完治する薬が出てくるはずと、夢をふくらませています。