はばたきとは
理事長ご挨拶
2020.7.16
このたび、6月30日付で社会福祉法人はばたき福祉事業団の理事長を拝命いたしました。生前の大平前理事長は、人の命を救うため、何を置いても行動し続けた信念の人でした。現在、薬害エイズ被害患者の最年少は37歳になります。HIVは抗ウイルス薬により管理できるようになったと思われていますが、その実、慢性炎症が続いていることや、様々ながんの発生など、多くの合併症が起きていることもわかってきています。また、遺族は、大切な人を亡くした悲しみや痛みは時間の経過によっても癒えることはなく、その思いに寄り添っていく支援が必要です。こうした被害者の今なお続いている被害に対し、大平前理事長の思いと行動力を継承し、救済を進めて参ります。また、命と健康を守り、安心して暮らせる社会をつくるという原点のもと、被害者支援によって得た知見を、HIV陽性者は元より、広く公共の福祉に寄与できるよう努めて参ります。今後とも、変わらぬご支援、ご厚情を賜りますよう、お願い申し上げます。
はばたき福祉事業団 理事⻑ 武田 飛呂城